2020/08/01
夏は野菜やフルーツの宝庫!
特に甘くてジューシーな桃は今が旬と言われています。
今回は甘い香りもステキな桃をお届けしたいと思います。
桃の歴史
日本のおとぎ話の一つ「桃太郎」にも桃が出てくるので、歴史のある果物だということは想像できますよね。桃は非常に古い歴史があり、3000年ほど前から栽培されたと言われています。神秘的な果物として言い伝えられ、不老長寿の実や魔除けの実として重宝されてきました。当時は食べる果実としてではなく、鑑賞用の花として栽培されていたようですが、鎌倉時代には食用となり、明治時代には本格的な栽培が盛んになったんだとか。(弥生時代にも食べていたという話もありますので、所説あるのかもしれません)今では品種改良が重ねられ、甘くてジューシーな桃となって食卓に並ぶようになり、夏の果物の代表格とも言えますよね。
ちなみに、桃太郎は桃から生まれたのではないというのも有名な話。明治20年の教科書に“桃から生まれた桃太郎”と話が変わってしまいましたが、本当はおばあちゃん・おじいちゃんが桃を食べて若返るという話で…いつの時代も変身願望のお話が出てくるとは、なんともおもしろい!
桃の種類と保存方法
桃の種類は数多くありますが、代表的なものは「白桃」と「黄桃」です。「白桃」は果肉が白く、果汁がたっぷりジューシーで甘い特長があり、「黄桃」は果肉が黄色で主にシロップ漬けなどの加工用として使われるので果肉も硬めだそうですよ。
さて、おいしい桃を入手したけど、すぐに食べきれないから冷蔵庫に…というのは注意が必要です。硬くてまだ熟していない桃は、新聞紙などに包んで風通しの良いところに常温保存が鉄則です。そのまま冷蔵庫に入れてしまうと、甘さが減ってしまいおいしくなくなってしまうんだとか。食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れて、冷やしてから食べるのがおススメです。すでに軟らかく熟した桃はできるだけ早く食べていただきたいのですが、どうしても保存したいという方は新聞紙やラップで包んでからポリ袋などの保存袋に入れて野菜室に入れてください。
桃の葉
果実だけでなく、桃の葉も貴重な野草です。桃の葉を手に入れることはなかなか難しいですが、葉のエキスには汗疹や肌荒れ、湿疹などの皮膚のトラブルにも効果が期待できると言われています。
昔は暑い夏に「桃湯」に入った、という方もいるかもしれませんね。おいしいだけでなく葉も貴重な桃。歴史ある果実という由縁も納得できますね!
今年の夏は、桃湯の後に冷えた桃のデザートで夕涼みをしてみたいなぁと思う今日この頃。そうそう、「どんなことでも何かを成し遂げるためには、それなりの時間がかかる」という意味の「桃栗3年柿8年」。これにはいろいろな続きがあるそうで…「桃栗3年柿8年、梅は酸い酸い13年、梨はゆるゆる15年、柚の大バカ18年、ミカンのマヌケは20年」。なんだか突っ込みどころ満載のフレーズになっているような…
皆様夏バテに気を付けて、目標を成し遂げましょう!?
このコーナーは「豆子」が担当しました。