糖尿病の方

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1.糖尿病とは

糖尿病は、すい臓でつくられるインスリンというホルモンが不足したり作用が低下したりして、血糖値の上昇を抑えることが難しくなり、高血糖が慢性的に続く疾患です。
1型糖尿病、2型糖尿病の2つのタイプの原因の多くは、図のようなものがあげられます。
糖尿病にはいくつかの型(タイプ)がありますが、大部分を占めるのが2型糖尿病で、主に生活習慣が原因とされています。
この他にも、妊娠が原因となる妊娠糖尿病や、その他の病気・薬剤が原因となるタイプがあります。

2.判断基準

血糖値がどのくらい高いかを調べる検査を行います。

検査名 内容 正常 糖尿病予備群
(保健指導)
糖尿病の能性が高い
(受診推奨)
空腹時血糖

(mg/dL)

検査日の朝食を抜き10~14時間程度、前の食事から空いた状態で測定する。
血液中のブドウ糖の量を示す。
99以下  100~109  110~125 126以上

HbA1c(NGSP)(%)

血液中のヘモグロビンにブドウ糖がどのくらいの量くっついた状態かを示す。過去1~2ヶ月の血糖値の値を反映する。 5.5以下  5.6~5.9  6.0~6.4 6.5以上

*引用・参考:厚生労働省「生活習慣病を知ろう! – スマート・ライフ・プロジェクト-血糖(糖尿病)」より加工して使用

 

空腹時血糖や、HbA1cだけで判断できない場合は、ブトウ糖液を飲み、30分または1時間おきに2時間後までの血糖値の変化を調べる検査を行う場合もあります。

HbA1cは糖尿病以外の場合にも高くなるので、それだけでは判断できず、他の検査と合わせて判断されます。

また、血糖値はストレスなどでも高くなるので、血糖値のみが高い場合は別の日にもう一度検査を行います。

 

 

3.リスク

初めのうちはほとんど症状がないのですが進行すると、喉の渇きを覚える、トイレが近くなる、疲れやすい、心当たりがないのに体重が減少する、などの症状が出てきます。

症状が進行した際の代表的な疾患は、目に症状が出る糖尿病性網膜症、手足の抹消神経に症状が出る糖尿病性神経障害、腎臓に症状が出る糖尿病性腎症などがあげられます。

また、肥満や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が合併することにより、動脈硬化症や脳卒中、心筋梗塞を引き起こすこともあります。
他にも、肺炎や歯周病、皮膚炎、ガン、認知症などの原因となることも 最近の研究でわかってきました。

4.食事療法のポイント

食事量を適切にしましょう

食べ過ぎは、ブドウ糖の代謝を悪化させ、血糖値を上げる要因になります。
すい臓に負担をかけずインスリンの必要量を減らすためにも、必要以上に食べないことが重要です。
肥満のある人は、正常な体重の人に比べ、糖尿病にかかるリスクが数倍に高まるといわれています。
肥満の度合いを判定するうえで参考になるのが、体格指数(BMI)です。
BMIを下げること、つまり体重を落とすことはインスリンの働きを高め、血糖値を下げることにも効果的です。

 

BMIで肥満度をチェック!

BMI=体重(㎏)÷ 身長(m)÷ 身長(m)

下表のように、年齢別の目標とするBMI値の範囲も出されています。

目標とするBMIの範囲

年齢(歳) 目標とするBMI(kg/㎡)
18~49 18.5~24.9
50~69 20~24.9
70以上 21.5~24.9

*出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準 2015年版」より

 

栄養のバランスの良い食事をとる

バランスの良い食事は、①主食(エネルギーになるもの)②主菜(体をつくるもの)③副菜(体の調子を整えるもの)の組み合わせがおすすめです。

特におすすめな食事は、脂肪分が少なくご飯を主食とした日本型の食事です。ご飯は糖尿病の予防や食事療法にとって理想的な食事といえます。

合併症予防のために

●食物繊維を多めに

食物繊維は食後の血糖急上昇を抑えるだけでなく、コレステロールの排泄を助ける働きもあります。
毎食1~2皿添えるようにしましょう。
ただし、イモ類やカボチャは糖質が多い食品群に含まれるので、食べ過ぎには注意しましょう。
「生野菜」なら両手に山盛りの量を、「加熱した野菜」なら片手に軽く山盛りが目安です。

●血液中の脂質の異常に注意する

コレステロール値が高い人は、いくら、レバー、卵類、バター、肉類などを控えましょう。
中性脂肪値が高い人は、菓子類、ジュース、アルコール飲料、糖質を多く含む食品を控えましょう。

●塩分を控えましょう

高血圧の場合、塩分摂取は1日6g未満にしましょう。高血圧ではない場合も1日の摂取量は7~10gを目指しましょう。

カロリーを控える工夫

●食器を一回り小さいものへチェンジ

適正エネルギーに合わせて、主食の量を確認しましょう。
お茶碗を一回り小さくするだけでも、摂取エネルギー量のダウンにつながります。
外食時にご飯を残すのは嫌だと感じる場合には、最初から少なめにしてもらいましょう。
※1日のエネルギーや主食の量は医師・管理栄養士に相談しましょう。

●よく噛んでゆっくりと食べる

早食いは食べ過ぎの原因となります。
ゆっくり食べると満腹中枢が刺激され、満足感が得られます。

●イモなどの糖質の多い食品

イモ・カボチャ・れんこん・大豆以外の豆類などは、栄養成分をみてみると主食と同様に糖質の多い食品です。
ポテトサラダやカボチャの煮物などのおかず(80~100kcal)を食べるときは、栄養のバランスを考慮して、主食の量を減らしましょう。
主食がご飯の場合は50g分、食パンの場合は30g分を減らしましょう。

5.料理のひと工夫

調理法を変えて上手にエネルギーダウン

同じ食品でも、調理法でエネルギー量はずいぶん変わります。
「揚げる」よりも「蒸す」「網焼き」「ゆでる」などの料理を選びましょう。
調理法に変化をつけ、柑橘類や香辛料を上手にきかせると、油や塩分のとり過ぎを防ぐことができます。
油は風味づけに効果的に使いましょう。

肉は選び方と調理のコツで健康的に食べる

肉類は脂肪や皮を取り除いて調理しましょう。
あらかじめ脂肪の少ないモモ肉やヒレ肉を選ぶこともポイントです。
調理のコツは、ゆでこぼして脂肪分を落とす、網焼きやグリルで余分な脂肪を落とす、などをすると良いでしょう。

冷蔵庫には常に常備菜を

1日3食の食事作りはとても大変ですが、冷蔵庫にゆでたり蒸したりした野菜や、副菜となる野菜料理(和え物やおひたしなど)があると食事作りが楽になります。
野菜を買ってきたら、まとめてゆでたり蒸したりしましょう。切っておくと冷凍保存できる野菜もあります。
無理のないように工夫して日々の食事作りを楽しみ、野菜を多くとるよう心がけましょう。

調理済み食品の利用

コンビニやスーパーなどで販売されているお弁当などは油っぽいものが多く入っていたり、1食のカロリーに合わせて選ぶと、栄養のバランスが悪かったりする場合が多くあります。
仕事が忙しくて調理の時間がとれない、カロリーコントロールは難しい、という方におすすめなのが自宅までお弁当やおかずなどを届けてくれる宅配食・通販食です。
管理栄養士が献立を作り、さまざまな食材を使用した食事や、主食と副菜がそろったおかずのみセットになっているものなど、いろいろなタイプの宅配食・通販食があります。
糖尿病食・カロリーコントロール食とうたった商品がありますので、主治医から指示されたカロリーの食事を選びましょう。
自分に合ったカロリーの食事を何日かお召し上がりいただくと、自然とご飯の量やおかずの量がどの程度なのか身につき、自宅での調理や外食する際などの参考になるでしょう。
さらに血糖値の上昇を抑えた食べ方を実践されたい方は、ご飯は自宅で胚芽米や雑穀米を用意し、おかずだけ注文する、というのも一つの方法ですね。
いろいろな企業の食事を見比べ、ご自身にあったものをお選びください。

 

 

6.食事以外の日常生活での注意点

適度な運動を行う

運動を1週間に3日以上の頻度で行うことを目指しましょう。
運動はインスリンの働きを上昇させる効果があります。
散歩やジョギング、ラジオ体操、水泳など全身の筋肉を使う有酸素運動などがおすすめです。
泳げない方でも水の中で歩くなどの運動は、膝にかかる負担も少なく、有酸素運動を行うことができます。
血糖のコントロールが悪い場合や症状が進行している場合は、無理に運動することは推奨できませんので、医師の指導にしたがうようにしてください。
     

体重や腹囲の測定を定期的に行う

糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法で体重や腹囲を適正に近づけていくことです。
体重や腹囲などを定期的にはかり、食事や運動のバランスを意識していきましょう。
自覚症状が少なく合併症を引き起こしやすいため、定期的に検診を受け、血糖値だけでなく、血圧やコレステロールの変化も把握しておきましょう。

禁煙する

煙草を吸うことで交感神経の働きが高まり、血糖値が上がる、インスリンの働きが悪くなるという悪影響があります。
さらに血管を収縮し、動脈硬化症や脳卒中、心筋梗塞などの病気を引き起こす原因にもなります。
1人では禁煙が難しい場合は、禁煙外来のある医療機関など専門家に相談してみましょう。


よくある食事相談

Q1.食事量を減らしたので間食が食べたくなります。どんなものなら食べても良いですか?

A1..まず、食事量は適量でしょうか?主食は減らしすぎていませんか?
自分にとって必要なエネルギーは、バランスの良い食事の中でしっかりととりましょう。
間食をとる場合ですが、食事療法と運動療法だけで治療を行っている方であれば、インスリンがある程度分泌されているので、食事の回数を増やす(分食)という方向で、食事と食事の間に、果物や乳製品などをとっても良いでしょう。
血糖降下薬、インスリン注射が必要な方は、インスリンの分泌が少量になっているため、食間に食べると血糖が高い状態が続いてしまうのであまり好ましくありません。食事と食事の間ではなく、食後に食べる方が良いでしょう。ただし、個々の症状にによって量や時間など異なりますので、主治医に必ず確認をしてください。


Q2.糖尿病ですが、お酒はどうしても飲めないのでしょうか?

A2.「お酒を飲んでも良いですか」「どの程度なら飲んでも良いのですか」などお酒に関する質問はよく聞かれるのですが、これについては主治医の指示によります。ただ、糖尿病に限らず食事療法が必要な患者さんにとって、お酒は基本的に禁止となります。なぜお酒がよくないかというと、それ自体が高カロリーであること、それにもまして、酒の肴は塩分や脂肪の多いものばかりで、それらの過剰摂取につながるからです。
また、だれでもお酒が入ると自制心が薄らぎ、「今日くらいいいや」という気分になり、つい食事の摂取量も多くなってしまいます。このような理由から、飲酒は食事療法を乱す最大の原因となります。できるだけ禁酒を心がけましょう。


【参考】

●厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(改訂版)」

●厚生労働省(2012年)「生活習慣病を知ろう! – スマート・ライフ・プロジェクト」

●厚生労働省「e-ヘルスネット 情報提供」

●国立循環器病研究センター「循環器情報サービス」

●厚生労働省(2013)「健康づくりのための身体活動基準」

●蒲池桂子:糖尿病の方のための優しい食卓、MSD株式会社、2014

●吉田美香:よくわかる糖尿病の人のためのおいしい食事、主婦の友社、2016

一日の献立例
(おすすめレシピより)

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